人生3

図地藤華はにんげん　いじ　にんげん

あまりにも木漏れ日のおんな

めぐりの言霊を目の当たりにした人間のきもち

遠くまで見晴らせる場所にたどり着いたときって、胸の奥に押し込まれていた心が遥か彼方までさあっと広がっていく感じがする。
それと似たような、ほどけた感じと途方のなさと、理由のない勇気希望とを綯い交ぜにしたようなきもち

を

かんじるかんじ

「口にできるねがいごと」の形に直すために削ぎ落とされた気持ちの部分が、「目的のための願い」をなお超えて実直である、みたいな雰囲気

思いは願いより克明ってどういう意味だろうなって書いた当時からずっと思っています

言葉は水のように透明で、思いは願いより克明だ。
言葉めぐりが放つ言霊はまるで感情と意志の集合体だった。

なので…………………………

紡いだ声は澱むことも縺れることもなく、その祈りの輝きのまま、どこまでもまっすぐに透き通っていた。

なので