人生3

pray to them

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みつみ
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気づいてるのは知ってたし触れずにおいてくれればよかったのに

図地藤華ってこういうことするよな、のやつ。
めぐりが図地君を好きになる感じのifです。
このifにおいて、図地藤華は言葉めぐりが………………うーーーーーーーん…………幸せにする気は微塵もないですが…………。


言葉めぐりの感情は非常にわかりやすい。
そのまなざしに。はにかみに。
仄かに纏っていたものが、少しずつ積み重なり、滲み出して。

「めぐりさんって僕のこと好きなの?」
「え?」

こんなにもわかりやすい癖に、指摘されれば虚をつかれたような顔をするのでいっそ面白い。

「すき、だけど……」

如何にも「あんまり突然の事で、取り繕うこともできないまま思ったことが口から出ました」といった声だった。

「じゃ、付き合おうか」
「は。え、何に?」
「何にって……」

あえて大げさに肩を竦め、ため息をついて見せる。
対するめぐりさんは、実にわかりやすく、明らかにこの場から逃げ出したがっていた。
当惑した表情のまま目を逸らした先には、この空間の唯一の出入り口であるドアがひとつ。自分を庇うように手を手で握り、少し椅子を引いて。

まあ、逃がすつもりはないし、本人も逃げられるとは微塵も思っていないだろうけど。

「僕と男女交際関係になりませんか?って聞いてるんだけど」
「なんで?」

珍しく、苛立ちを感じる声だった。

「僕もめぐりさんのことが好きだから」
「うそ。それは絶対に嘘」
「どうして?」
「どうしても、だよ。なんとなくわかるもん」
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