人生3

pray to them

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聖杯戦争TRPG、マスター時空の言葉悟の設定

まとまったものがでてきたので。

【名前】言葉 悟(ことのは さとる)
【容姿】茶髪碧眼の男。26歳。
【令呪】1/1
【HP】5/5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】E:1
【魔力】D:2
【幸運】A:5

【スキル1】『Veil of shadow』A
 過去に発掘した遺物を素材にし、自ら編み上げた魔術礼装。物質的には純黒のヴェールであり、即ち"覆い隠す物"である。
 偽装により"本質"を守護する効能を持ち、存在そのものが概念的なサーヴァントが身に着けると純粋な防具としての機能を発揮する。
○CS作成時、自分のサーヴァントの最大HPを15増やす。

【スキル2】『言霊の魔眼』B
 発声された言葉を"見る"ことによって、その言葉に含まれた感情、ひいてはそこを起点に相手の思考までを読み取る魔眼。
 心が籠っていれば籠っているほど見やすくなり、なにげなく発されたものは見えにくい。
 とある事情により今回の聖杯戦争では出力が弱まっているため、リアルタイムで他者の感情を覗く程の力は無い。
○相手マスターの容姿を確認した時点でマスターのキャラシートを閲覧できる。

【奥義】『此方は"奈落"にて。』EX
 コマンドワードにより発動し、身に付けたものの存在を完全に隠匿する影のヴェールの神髄。
 ほんの一瞬ではあるものの、あらゆる存在に始まり、因果や世界そのものですら感知できない状態……実質的に"消滅"するため、その間他者より齎された一切の"影響"を防ぐ。
 未だ完成には至っていないため効果時間は非常に短く、直接的な損傷は防ぐことが出来ない。
 また、一度の発動に対し一か月の事前準備が必要になるため、連発も不可能。
○自分のサーヴァントの受けるデバフ効果を無効にする。

【その他】中立・中庸 人類 男性


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【プロフィール】
 名前:言葉 悟(ことのは さとる)
 年齢:26
 性別:男性
 血液型:O
 身長体重:170cm 58kg
 地域:鏡町
 誕生日:8月13日
 イメージカラー:深緑
 人称:俺 他人称はぐちゃぐちゃ
 特技:気遣い、余興芸
 好きなもの:平和、安定
 苦手なもの:インシデント、責任
 天敵:特になし
 起源:理解
 魔術属性:地("虚数"の属性も保有しているが自覚ナシ)
 魔術系統:西洋魔術、陰陽道、神道
 魔術特性:言葉
 魔術回路:質:C / 量:D / 編成:通常
 所属:時計塔
 階位:祭位(フェス)
 魔眼:ランクは緑だが実用性がとにかく高い

【平常時所持品】
 筆記用具 Suica スマホ いちごみるく飴 財布 イヤホン タブレットPC

【概要】
 言葉分家の長男にしてめぐりと同い年の従兄。
 発声された言葉を起点にそこに込められた感情を"見る"ことができる『言霊の魔眼』を保有しており、その関係かなり気遣い上手。
 モノマネや歌、ダンスなど無駄に芸達者で、それ以外の部分においてもなんというか素のスペックが高い。
 めぐりが、『言霊/マナの寵愛』により魔術師に目を付けられることを阻止するため、また、左程高くはないものの魔術の素養があったため、中学校卒業後身一つで時計塔へ突入している。
 綿 詩乃とは時計塔で出会い、同じ考古学科に所属していた所謂同窓。
 詩乃、悟共に教室自体は数年前に卒業したが、双方その後も引き続き時計塔内に身を置き、同学科の二級講師として教壇に立っている。
 今回の聖杯戦争参加については、「詩乃か悟どちらか1人がサーヴァントを召喚し、2人協力して聖杯を回収して来るように」という時計塔の指示。
 考古学科の職権乱用で触媒をちゃんと用意し召喚を行った結果がこれ。
 サーヴァントと詩乃の分離を試みるもうまくいかなかったため、聖杯戦争に勝利する以外詩乃が生き延びるすべは無い。
 正直なところ、悟個人としては「詩乃の体質隠蔽」という願いこそあれ将来的に不可能ではないだろうと言う見込みもあったので、聖杯戦争は参加するだけしていいところで負けて帰って来るつもりだった。
 の、だ、が。「詩乃を救うため」本気を出さざるを得なくなってしまったので今回の彼は珍しく全力だったりする。ガチると結構強いと思う。たぶん。

【言葉の魔眼】
 発声された言葉を"見る"ことによって、その言葉に含まれた感情、ひいてはそこを起点に相手の思考までを読み取る魔眼。
 声自体は録音されたものでも問題ない。
 基本的には発された言葉が文字となり視覚化され、それに感情を表す色がついて見える。思考まで読みたい場合は、見えた言葉をピンで留めて注視することで相手が何を考えているか辿っていくような感じ。
 心が籠っていれば籠っているほど見やすくなり、なにげなく発されたものは見えにくい。
 また、思考まで辿るには少し時間がかかるので、見えるまで言葉を続けてもらわなければならない。
 完全にOFFにすることはできず、薄い言霊は見ないこともできるが強い言霊は勝手に視界に入って来る。
 本人は、だいぶ前に吹っ切れたので見えてしまうモノの諸々については「そんなもんだろ」で特に気にしていない。

【言葉家】
 魔術適性を持ち、『言霊』と呼ばれる特殊能力を行使できるものが存在する家系。
 魔術師の一族ではないが、魔術師と交流を持つ者が一部存在し、なおかつ古来より何かと聖杯戦争に縁がある。


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【没スキル】『布瑠の言』A+
 効果だけ見れば通常の治癒魔術と変わらない。
 悟自身に治癒魔術の適性は無いため、『言霊/天の声』の特定の対象に言葉を届ける効果でゴリ押しして、縁ある神道の呪文を魔術詠唱に代替えし無理やり行使している。本人曰く死ぬほど疲れるらしい。
○移動フェイズ時、自分のサーヴァントのHPを(対象の耐久D6)回復する。
 ひ ふ み よ い む な や ここのたり
「一、二、三、四、五、六、七、八、九十」
 ふるべ ゆらゆらと ふるべ
「布瑠部、由良由良止、布瑠部」

【没スキル】『言霊の魔眼』B
 発声された言葉を"見る"ことによって、その言葉に含まれた感情、ひいてはそこを起点に相手の思考までを読み取る魔眼。
 心が籠っていれば籠っているほど見やすくなり、なにげなく発されたものは見えにくい。
○RPにおいて、自分以外のキャラクターの発言が嘘であるか否かをGMに質問することができる。畳む
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聖杯戦争TRPG、マスター時空の図地藤華の設定

まとまったものがでてきたので。

【名前】図地 藤華(はかりじ とうか)
【容姿】細身で身長低めで童顔の青年(少年?)
【外見年齢・性別】10代・男性
【英雄点】10点
【令呪】2/3
【HP】5/5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】D:2
【魔力】E:1
【幸運】A:5

【スキル1】『霊基再臨』
 「サーヴァントと言えど突き詰めればエーテル体の使い魔だからね」……などと言いつつ特殊な素材やマナをつぎ込んで順当にサーヴァントを強化した。
 まさしく、器用さと知識量の賜物である。
○CS作成時、自分のサーヴァントの最大HPを15増やす。

【スキル2】『千里眼(地図)』
 目を閉じている間のみ、周囲の地形や各存在の座標を知覚することの出来る特別な目。
 英雄の持つそれと違い範囲は限られているものの、精度に差はない。
 消耗を軽減するために、分かりやすい目印として可聴域外の特殊な音を出すマーカーを相手につけて行先を辿る。
○CS作成時、「マーカー」という固有アイテムを1つ所有する。
○遭遇フェイズ中、同じエリアに存在するマスター1人に所有している「マーカー」を付ける。
 「マーカー」はデバフ解除効果使用時と対象の脱落時外れ、そのエリアに残る。
 残った「マーカー」は、このキャラクターが同じエリアに移動することで回収する事が出来る。
○移動フェイズの巡の終了時、「マーカー」の現在地を知る。

【奥義】『All are lines』
 要するに全力の"令呪使ったフリ"。
 使ったフリして使ってないのか、はたまた本当に使ってるのかは蓋を開けねば分からない。
○交戦フェイズ中、「判定に補正値5を与える」あるいは「面数補正1を与える」効果で令呪を宣言する時「2画」分まで宣言できる。手順は以下。
①令呪を宣言した際、同時に「実際の令呪使用について」を秘匿宣言する。
 令呪の消費は、秘匿宣言を基に行う。
②通常の判定に倣って処理を進める。
 加えて、秘匿宣言と公開宣言にズレがある場合、秘匿のダイスロールを行う。
 通常ダイスは公開宣言を参照した数値で行うが、秘匿ダイスは秘匿宣言を参照した数値で行う。
③攻撃防御先手逃走等、そのアクションに纏わる全員の判定終了時、秘匿宣言の内容と秘匿ダイスの結果を併せて公開する。
 実際の行動順決定、ダメージ算出等は振っていれば秘匿ダイス。そうでなければ通常ダイスの結果を基に行う。

【その他】混沌・中庸 人類 男性

【概要】
 現在無所属でフラフラしてる魔術師もどき。15歳。
 人当たりがよく、いつも大体楽しそうにしているし、たぶん実際楽しんでいる。ノリがかるい。

 じゃあくではない。たぶん。


マテリアル

【プロフィール】
 名前:図地 藤華(はかりじ とうか)
 年齢:15
 性別:男性
 血液型:AB(こんなところだけ珍しくてもねと思ってるらしい)
 身長体重:160cm 48kg
 地域:日本
 誕生日:5月6日(牡牛座)
 イメージカラー:藤色
 人称:「僕」 他人称は「君」。女性にはさん付け。男性は苗字呼び捨てがち。
 特技:大抵のことは人並みにできる。強いて言うならハッタリ。
 好きなもの:アクシデント、物語(特に小説とゲーム)
 苦手なもの:暇な時間、先輩に対する何らかの発言(列挙はしないが地雷原)
 天敵:"主人公"……?
 起源:"切望"
 魔術属性:空(先輩から譲り受けた)
 魔術系統:先輩からいろいろ教わった結果混沌としている
 魔術特性:知覚(これは本人の気質が出ている)
 魔術回路:質:A+ / 量:D / 編成:異常(過去に該当なし)(先輩から譲り受けた)
 所属:なし


【平常時所持品】
 財布 筆記用具 PASMO 本 簡易救急セット 爪切り
 リップクリーム(ニベア) iPhone iPad MacBook ボイスレコーダー
 板チョコ 飲み物はだいたいBOSSの無糖紅茶


【概要】
 先輩を見送った直後の、どこにも所属せず宙ぶらりんになった図地君。
 魔術が使えるうえ逃亡中のツテがそれなりにあるので色々やって衣食住を確保し、一人暮らし満喫中。結構楽しそう。
 先輩に託された「君の物語が欲しい」という望みを果たす術を考えつつ、「そろそろ1ヵ月経つしとりあえず時計塔にでも行こうかな」と思い始めたくらいの感じ。
 サーヴァントの召喚は完全に偶発的なものであり、知識として聖杯戦争を知ってはいたもののそれが行われることは知らなかった。(というか知ってたらもっと前のめりに参加してた)

【願い】
 聖杯戦争を経験することそのもの。
 もとい、他のサーヴァントやマスターが紡ぐ物語の蒐集。
 勝敗については、少なからずサーヴァント召喚時点では特にこだわっていない。
 「先輩の蘇生」については「いずれ語るべき物語が揃った後必ず成し遂げなければならないこと」として胸にあるが、それは今ではない。

【ほんとうの願い】
 今回の聖杯戦争の主役になること。
 具体的には、流れの中心として積極的に動くこと。そして勝利。

【スキルについて】
『霊基再臨』
 涼しい顔で「器用さと知識量の賜物」みたいな顔をしているが、実際には馴染みやすい素材を探すべく少ない資料を漁りまくったり、足りない魔力量を補うべくよく分からない薬に手を出したりと、話題には事足らないレベルでいろいろやった。(やらかしたとも言う)
 本人曰くつい楽しくなっちゃったらしい。
 余談だが、最終的に用意した素材の中には緑の衣と砂時計が含まれている。
 死は「正しく」「限り」であり、死は「正しく」「終わりではない」。そんなふたりらしいと言える。

『千里眼(地図)』
 目を閉じている間のみ、周囲の地形や各存在の座標を見ることの出来る特別な目。
 英雄の持つそれと違い範囲は限られているものの、精度に差はない。

 ……というのはあくまで対外的に語るカバーストーリに過ぎない。
 実際には、アトラス院の所有物である疑似霊子演算装置トライヘルメスから、非常に限定的に情報を引き出し知覚している。(過去、死にかけた際に施された肉体修復のおり、素材に使われたのが"そういうひと"のものだったせいらしい。)
 とはいえ引き出せるのは「現在(リアルタイム)」の「地図(地形や各存在の座標)」に過ぎない上、こっちの時空の図地君だと消耗が激しいので、状況としては異常だが大したことはできない。

『All are lines』
 舌先三寸口先ひとつ。うそとまことは紙一重。
 今宵この場は正しく"舞台の上"なれば、役者の台詞(ウソ)が見抜けないのは寧ろ正しいことだから。
 オペラグラス越しに真実を見ようだなんて心底バカバカしい。そうだろ?畳む
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もしかしてこれ披露の機会がなかったやつですかね?

なんかログに載ってない描写出てきた……
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お疲れ様会でキャラとPLごった煮にキャラの設定とか性能の話するタイミングで、「図地藤華の来歴」を語るために夢パイがよばれている……

この頃から「図地藤華ってあんまり図地藤華の話できない」みたいなのあったのかもしれません
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図地藤華がマスターしてる世界見に行ったら夢パイ喋っててビビりました
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満ち足りた表情で。

聖杯戦争TRPG、マスター時空の言葉悟の死に際。
責任感が強いがゆえに責任が嫌いな男。
>>1520の設定を添えてみるともうちょっとわかりやすいかも。
RPなのでお相手さんの短いレスポンスが挟まっているのですが、あれがそれなのでわたしの書いた部分のみ。

「…………はーーーー」
「頑張ったと思うんだけど、さ。まあ安心しろ」
「お前にはなんも背負わせないから」

これだけは、一番初め。出会った頃から決めていた。
運命じゃない。俺の選択で生まれた縁だ。あとを濁さない程度の始末はするさ。
まずは一画。

「令呪を持って命ずる。……俺にその傷全部"譲渡"しろ」

手の甲に、焼けるような痛み。めぐりの言霊みたいだよな、これ。


/////


「…………ふざけてる様に見えるか、コレが」やれやれ顔で。
「…………じゃ、あ。」

その抵抗が、意味を成すより先に。
もう一画。
ゆっくり話をしたかった、と、思いつつ。
詩乃のヴェールを上げ。影のような薄布を取り去って胸に抱き。自身を対象として起動する。
……そもそもからして、まあ、大したことのない効果ではあるけども。
根本的に、"役者でない"俺達を、"黒子"にする効果をもつもの、である以上は。

「此方は"奈落"」舞台の底。
「我は"影"」表に立つもの、ではなく。
「令呪を持って命ずる」ここまでやって、届かない、はずもないと、思いたい。
「"言葉悟に関する一切の記憶を失え"」そして二度と思い出すな。

"知らない誰か"が相手であれば、"譲渡"、抵抗する理由ないだろ。


/////


 「…………ッ、は、あ"」

声も出ない、だろ。肉も残らないか?まあ、まあ、なんだ。
痛みの麻痺、麻酔に近い効果を全力で回して。伝えたいことがある。もう届かなくても。

 「…………管理、人。」

舌が動くだけ僥倖。宙に向かって。もう声になっているかも怪しい幽かな音声で。

「コイツ、――保、護。」

俺のことも、今の状況もわからなくても、待っていれば迎えは来る。連絡してあるし。

「……バラ――すなよ?」

これはこの場にいる全員にも向けて。地べたに倒れ込んだ肉塊から愛をこめて?笑みが作れてるかも、秘密にしろのジェスチャーも、出来ているかわからない。
そもそも顔残ってんのかな。声は出てるけど。

あとは。…………あとは。

何も言わないで、終われれば最高だったんだけど。本当は他に言いたいことはたくさんあるけど。知らん肉から話しかけられても、怖いだけだろうから。

 「…………しあわせで、な」

愛してるから、お前は生きろ。
お前は知らんかもだけど、
お前は、俺が居なくても幸せになれるから、さ。


/////


最後に届いた声。
目は見えずとも理解していた。去り行く姿を脳裏に浮かべて、安心し。
奈落へ沈みこむように、舞台が遠ざかっていく。
星に背を向け、傍らの影は舞台に押し上げて、もう、独り。
手にかけたすべてに懺悔を。けれど、それ以上に。
背負う物の無くなったことに、安寧を覚えて。
それで、俺のぜんぶはおしまい。畳む
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ぜんぶの痛みへ嫌だって叫んでる

言葉めぐりが聖杯戦争TRPG(テキセ)でマスターしてたときに書いた奥義描写を拾ってきたやつ。
>>1521の設定を添えてみるともうちょっとわかりやすいかも。
これを放つまではもうちょっとただのふわふわギャグ女だった気がします。

――ただ、心のままに、我儘に。
どうすればいいのかは、頭ではなくその身に流れる血が知っている。
胸の中をめぐる言の葉を拾い集め、紡ぎあげ、放つ。
ただそれだけの為に、少女は息を吸った。

「嫌。」

辺り一帯を充たす魔力のおよそ全てが、少女の抱く思いに呼応し、ぐるりと渦を巻きはじめる。
めぐり、めぐる。言葉はめぐる。
そして、その中心を、貫く様に透明に。
――彼女の用いる言葉(ことのは)の力はただ声を届けるだけに在らず。

「"空が堕ちるくらいじゃ、私のフェル・ディアドは倒せない"……!!」

……思いは願いより鮮明で、言葉は祈りより克明だ。
英霊の背後で戦場を見据える齢16の少女には、目の前で起ころうとしていることが許せなかった。
だから、ただ純粋に【否定】した。
不器用で幼い彼女は、そうあって欲しくないと心が叫ぶものを、そうあって欲しくないとそのまま言葉にすることしかできなくて。

けれど、だからこそ、その言霊はどこまでも真っ直ぐに、透明に、そして何者にも濁されることはなく。

刮目せよ。
少女の願いは、然と世界へ聞き入れられた。
彼女の叫びに応え、渦を巻いていた魔力は空を、その在り様を否定する。
完全な消去そこ出来ずとも、それは確かにその勢いを殺す。

いま、この瞬間だけは。
それで、充分だった。畳む



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